Booster Volume Pedal
「Booster Pedal」
Boost Volume Pedal Beginsを元に開発されたBooster Pedal
MXRサイズのボリュームペダルを作ってみたくなり、Hammond1590Bケースを使って製作してみた
ペダルの動作角度のやら、スライドボリュームの可動トラベルの確保やら試行錯誤の末、どうにか使えるクォリティで完成
すごいハイクォリティな部品と小学生的なローテクが混在するとても素敵なメカトロニクスになったのが、とても怪しげガジェット研究所ROD技研ぽくてGood!
作ってみてこそわかった問題点が何点かあり、この経験を元にBooster Volume Pedal3部作最終話「Booster Volume Pedal Rising」に繋がっていくことになる
伏線拾いまくりの大円団だぜ
え?あのチョイ役がキーマンだったの?! ここであのエピソードに繋がるか!的なね
開発ポイント
①WRD機構のモジュール化
②MXRサイズのボリュームペダルケース自作
■ROD技研謹製 ワイヤーリンケージドライブ機構(WRD機構)2号
スライド可変抵抗を使ったボリューム機構を独立したモジュールとして開発してみた
Booster Volume Pedal Beginsで製作したWRD機構をモジュール化
モジュール自体をMXRサイズに収めるために小型化
変更箇所は
①可動部分のプーリーを廃して小型精密ベアリングを導入
②引っ張りの部分を折り返し方式に変更
の2か所
引っ張り部分については各種引きバネや巻きバネなどを試してみたけど、
やっぱり輪ゴムが一番調整が効くし、使いやすい
ハイテクとローテクの融合だが、融合のさせ方が小学生目線
見た目がキッチュすぎる…
モジュール自体はアルミのt1.5のL字アングル材から手作業でしこしこ切り出して製作している
けっこうめんどい
このWRD機構モジュールをペダルに繋げたワイヤーで駆動する
ペダル部先端にワイヤーマウントを付け、ワイヤーでWRD機構を引く構造になっている
ワイヤーは0.75mmのステンレスワイヤーをD管を圧着して止めている
MXRサイズのケースを使っているためスペースに余裕がなく、ワイヤーの長さを調整するような部品を組み込むことができない…
なのでワイヤーの長さをドンピシャでいちいち作らなければいけない
長さが合ってないとボリュームがフルテンにならなかったり、逆にゼロにならなかったりと、ひじょーにめんどい
結論としては「WRD機構はめんどい」つーことだわな
■ブースター:SHOクローン
ブースターはSHOのクローンを使用
このブースターノブをゼロにすればバッファーとして使用することが可能
ペダルとベースのケースの間に3回路フットスイッチを設置
ワウペダルのようにペダルの先をMAXからちょいと踏み込むとカチリとON/OFF切り替えが可能
これはワイヤー駆動のためMAXから踏み込んでもワイヤーがたるむだけで、スライドボリュームに負荷がかからないため
WRD機構の最大のメリットといえるかもしれない
OFF時はトゥルーバイパス
■ボリュームペダルケース
Hammondo1590Bのケースを2個使って製作
ペダル部分は金ノコでカットして、小型ベルトサンダーで整形している
ピポッドは1.5tのアルミL字アングル材から金ノコで切り出して小型ベルトサンダーで整形している
こいつの穴あけの精度がペダルの踏み込みのトルクに影響してくる(スカスカかキツキツか)のでけっこう神経を使う
最初はハンドドリルでこの作業で行っていたが、なんども失敗して「あー!もうっ!」ってなったことが卓上ボール盤を導入する決定打となる
ペダルの可動角度は25°とけっこう大きめ
これはスライドボリュームのトラベルを30mm稼がなければならないため
ピポッドの位置が手前すぎるのもトラベル確保のため
可動角度がデカ過ぎる・ピポッドが手前過ぎるの2点から操作するのにちょっとコツがいる
タフなガイじゃないとちょっとあつかいは難しいマシンになっちまっている
ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ
ふつーに働いている所長は、ROD技研の作業がいつも深夜になるのだが、ベルトサンダーは騒音が激しくてカジュアルに作業ができない
普段からの奇行がアダとなり、あんまりこれ以上近所迷惑になる様な事をするなと嫁にキツくとがめられている…
なので、この作業をする段になると休日の日中まで作業が止まるので困っている
どうにかならんかなぁ
■外観
ケースを鏡面加工(手仕上げ)してRODブランドのクリアステッカーシートを貼っている
サイドもブランドクレジットを入れたり、Input/Outputやノブのインジケーターなどを入れたりしている
ブースターノブとミニマムノブを左右に配置している
デザイン的にはいいんだが、右と左でノブのヒネる方向が逆になるので、なんかすっきりしないっつーか気持ち悪い…
■次いくぞ、次
作ってみてわかったのだが、やっぱりMXRサイズのボリュームペダルは難しい
メーカーが作らない訳もよくわかった
お前らの気持ちはよーくわかった
だが、ここであきらめる訳にゃあイカン
①ペダル可動角度の逓減
②ピポッド位置の最適化
③WRD機構の「めんどい」の改善
これさえ解消できればどうにかなるはず
いくぜBooster Volume Pedal3部作
最終話「Booster Volume Pedal Rising」っ!
つか、ここまで3部作だ!ビギンズだ!と騒いでいたが、
クリストファーノーラン的要素がまったくゼロだなぁ
オレもよくわからん(言い放しジャーマン)