Booster Volume Pedal Rising
「Pure Boost Pedal」
Boost Volume Pedalのひとつの完成系
人類のがまたひとつ新しい境地に達したといっても過言ではないだろう
(注:間違いなく言い過ぎです)
Hammond1590Bケースを使ったMXRサイズのボリュームペダル
Booster Volume Pedalは何度でもよみがえる!
なぜなら人類の夢だからだ!
…急にすみません、思いついたんで言ってみたかっただけです
ペダルの動作角度・操作性、ボリューム機構の安定性・メンテナンス性が向上
ボリューム機構もロッドギアボックスドライブ機構(RGD機構)を新開発
てきとーな部分とすごく精密な部分がモザイクのように組み合わされていて、逸品なのかクソなのか判断付きづらいところがとてもROD技研らしい
開発ポイント
①RGD機構の新開発
②ケース製作のオペレーション化
■新機構 ロッドギアボックスドライブ機構(RGD機構)
あれだけ開発に苦労したWRD機構をあっさりかなぐり捨て、ロッドギアボックスドライブ機構(RGD機構)を新開発
やはりスライドボリュームを使って30mmのトラベルを稼ごうとすると、どうしてもペダルの可動角度やピポッドに位置に制約が出ちゃう
やっぱりMXRサイズのケースに納めるとなると、トラベルにレバレッジを駆けないと難しいなぁ…との判断からスライドボリュームをあきらめ、通常の回転式のボリュームポットをギアでレバレッジかけて回す方式に方向転換する
【ギアボックス試作機1号】
回転式のボリュームポット(ここからはボリュームポットと呼ぶ)の軸径はだいたい6mm
まず6mm軸に付けられるギアの選定からはじめて、可動角度を160°から300°にレバレッジするギアの組み合わせを模索
出来上がったのがギアボックス試作機1号
結果は「まるでダメ男」
ギアにかかる応力の大きさをナメていたようで、少しでも抵抗があると動きゃしない
次いくぞ、次
【ギアボックス試作機2号】
秋葉原を歩いていたら3mm軸径のボリュームポットを発見
3mm軸ならけっこう小さなギアが付けられる!ギアを1個省略できる!と色めき立って勢いで製作
いろいろ物色すると、どうやらラジコンのピニオンギアに3mm軸径に対応しているものがあるようだ
今度はギアボックス自体の強度も検討して作って見ると今度は動く
動く!こいつ動くぞ!
ギアの組み合わせやギアボックス自体はこれでいけるようだ
しかし動きが少々渋い
ギアボックスの精度と低フリクション化が必要なようだ
次いくぞ、次
【ギアボックス試作機3号】
試作機2号のギア組み合わせ・寸法で高精度・低フリクション化
ギアの組みつけにフランジ付きのベアリングを採用し、穴あけ作業をハンドドリルから卓上ボール盤に変更
何個か作って、納得できるクォリティのものが完成
これならいける!いけるぞ!で完成!
このギアボックスをアルミのレバーとピロボールロッドで駆動する
ギアボックスをピロボールロッドで駆動するので「ロッドギアボックスドライブ機構(RGD機構)」と名付ける
カッコイイじゃないか!
■ブースター:MXR micro ampクローン
ブースターはMXRのmicro ampのクローンを使用
このブースターノブをゼロにすればバッファーとして使用することが可能
ノブの位置も使いやすい位置に変更
エフェクトのON/OFFは右に新設した3回路トグルスイッチで行う
ペダル下のフットスイッチも検討したが、ボリュームポットがギアで直結していて、動きに遊びがないため断念
OFF時はトゥルーバイパス
■ボリュームペダルケース
Hammond1590Bケースを2つ使って製作
ピポッドは1.5tのアルミL字アングル材から金ノコで切り出して金ヤスリで整形している
素人でも正確に切り出せるようにオペレーションを確立したのでベルトサンダーを使わなくてもよくなった
よかったよかった
表に出る部品なので鏡面加工(手仕上げ)をかるーくかける
ペダルの可動角度は15°
ピポッドの位置もいろいろ試作してみて最適化
RGD機構のギア比・アーム長を検討することで高い操作性を実現
間違いなく天才だとおもう、おれは(無駄なモノを作る天才)
■外観
ケースを鏡面加工(手仕上げ)してRODブランドのクリアステッカーシートを貼っている
サイドもブランドクレジットを入れたり、Input/Outputやノブのインジケーターなどを入れたりしている
■ケース製作のオペレーション化
今回の製作においては、作業の再現性・素人でもきれいにつくれる作業手順などを考えて製作した
「もう2度と作りたくない!」とならんようにいろいろオペレーション化してみた
DELOPMENTに公開しているよ
■か、完成だ…
試行錯誤の末にたどりついた至高のボリュームペダル
操作性や完成度などは所有欲を満たすハイレベルのもになったのではないかと思う
(見えない部分はちょっとアレなんだが…)
自分としては満足のいくデキなのだが、これは開発・製作の苦労があるひいき目の評価なんだろうなぁと思う
ここからちょこちょこ人に使ってもらって問題点やら改善点を検討してみた
こいつをベースにプロダクト版が作られていくこととなる
細かいところの質感やちょっとした使い心地をプロダクトレベルに上げてみたよ